人気ブログランキング | 話題のタグを見る

For the RUSH's blog トレイルランナーの記録

信濃の鷹狩り 放鷹術実演に行ってきました

長野県短期大学グラウンドに諏訪流放鷹術保存協会の放鷹術実演を見に行ってきました。

放鷹実演 
諏訪流放鷹術保存協会 森谷幹夫様
放鷹義塾


鷹は、ロシア産オオタカ、ハリスホーク、チョウゲンボウの3種、それぞれ2羽ずつ。

通常、日本の鷹匠は、オオタカが主でしたが、地域によってはクマタカを使っていたところもあったようです。


以前、鷹を飼っているという人が、オオタカなんて餌にしか興味がない。どれだけ愛情注いでもなついてくれないと言っていたが、今回いらっしゃった鷹匠の方に聞くと、餌をくれるご主人が来たら(餌を見せなくても)飛んでくるよ、ということだった。それがなついていることになるのか、よくわからないけれど。

でも、本来はお殿様に狩りを楽しんでもらうために鷹を調教するのが鷹匠の役割なので、あまりなついてもまずいらしく、誰にでも「渡り」(人から人へ餌を見せたら飛んでいってとまる)をするよう訓練するらしい(動画参照)。

一方、南米産ハリスホーク(和名:モモアカノスリ 腰が白く、尾羽の先端が白いやつ)は、群れで生活し、年2-3回繁殖する(たいていの鷹は年1回)。集団で狩りをし、1妻多夫とも言われている。非常に汚い鳴き声だけど、群れ生活のため人も仲間という認識であるため、ハリスが狩った餌を人間が取り上げるときも、抵抗なく近くの木の枝で待っているという(wikiより)。

鷹匠の方もこの個体は、人懐っこくて、「羽の生えた犬」だと言ってました。人を仲間と思ってなついてくるようです。なので猛禽の入門種、鷹狩りも非常にやりやすいそうです。

25万くらいするそうですが、子供たちは飼いたい~と言ってました。

このイベントは年1回やっているそうなので是非来年も行ってみたい。
非常に面白かったです。


ちなみに下の写真がハリスホークと鷹匠の方ですが、今回が実演会デビューだそうです。
信濃の鷹狩り 放鷹術実演に行ってきました_f0035460_171741.jpg


信濃の鷹狩り 放鷹術実演に行ってきました_f0035460_17212986.jpg


かわゆい~。つぶらな瞳で見つめないで~
チョウゲンボウ雌。怪我をしてリハビリ中の鳥。
十三崖の集団繁殖が有名ですね。ハヤブサ科はビルなどの人工物に巣をかけたりするので、オオタカなんかと比べるとあまり人を怖がらない。
十三崖での営巣個体は減少しているように見えるが、小布施橋にたくさん繁殖しているので、引っ越しているだけのような気がします。
信濃の鷹狩り 放鷹術実演に行ってきました_f0035460_18102636.jpg



動画中でいろいろ解説されていますので興味ある人は是非みてください。
オオタカがドバトを狩るシーンもあります。
動画中、キューイ、キューイと鳴いているのはオオタカです。
汚い声でグェーーって感じで鳴いているのはハリスです。



野外で猛禽を観察していても、近くても100mくらいの距離はあるし、スコープを経由しているので、今回のように数mまで近付けると、ものすごい細部の模様まで見えて大コーフンだ。
餌を食べ続けていたから、そのうの膨らみも見ていたが、かなりちっこい肉片を食べさせているからか、膨らみはよくわからなかった。
飼うことができれば、換羽の状況とかどうやって寝るのかとか、いろいろわかるだろうなあ、と思う。
by y-yamatn | 2012-10-28 17:21 | Days