2012年 02月 05日
リーダーのあり方
★映画「はやぶさ」が来週2月11日(土)に公開されます。
3.11の1ヶ月前ですね。もうすぐ1年か・・・
公式ウェブサイト
この映画は、はやぶさプロジェクトのドキュメンタリー的なものなのだと思いますが、個人的には、「リーダーシップとはなにか」という視点で見てみたいと思っています。
はやぶさのプロジェクトマネージャー川口淳一郎氏。
彼の実績。wikiより。
ISASにおいて「さきがけ」「すいせい」「ひてん」「GEOTAIL」「のぞみ」「はやぶさ」「IKAROS」などの科学衛星ミッションに携わり、「はやぶさ」ではプロジェクトマネージャーを務めていた。
「のぞみ」ミッションにおいて探査機の重量制限緩和の為に二重月スイングバイと地球パワースイングバイを併用した軌道を提案し、また、主推進器の逆止弁の故障によってパワースイングバイを行えなかった際の救出ミッションにおいて、芸術的ともいえる二重地球スイングバイを考案している。
また、「はやぶさ」ミッションにおいては電気推進の特性を生かした「EDVEGA」と呼ばれる航法を考案した。現在はソーラーセイルを用いた惑星探査に関する研究を行っており、「IKAROS」ミッションは川口研究室が中心となって実現した。IKAROSプロジェクトにおける立場は明確に示されなかったが、のちに「代表」という肩書きがテレビで紹介されている。
科学衛星ミッション以外にもロケット等の姿勢・誘導制御について研究を行っており、「M-3SIIロケット」「HIMES」「M-Vロケット」「SS-520ロケット」などに携わった。
川口さんは、テレビで少しリーダー論について触れていた。
私は、命令はしません。
議論をふっかけるようにしています。
議論の中では「やれ」とは言わずに、
「やれるんですか?」と問います。
すると、部下はしばらく考えて、
「できます」と応えますw
このやり方って、議論の中で、同意形成しながら前に進めるし、部下にも仕事に責任を持たせられると思う。
また、以下のようにも。
議論の最中、こういうのはどうかと提案します。
そして、「どう思う?」と意見を求めます。
しかし、「・・・・・」 なら(意見がでなければ)、
「これに替わる代案がないならこれでいくぞ」
と同意を求めます。
すると、
「はい!」
となります。
これがリーダシップだと思います。
議論の中で答えが見つからない場合、進行方向を指示する。
指示の際にも同意形成しながらすすめる。
こういうの強引なリーダーっていうでしょうか。
たぶんそうはならない。
むしろ理想的なリーダーではないでしょうか。
まあ、圧倒的なリーダーですね。
川口さんは、このプロジェクトで、
従来からの日本のイメージ、「プロダクションの国、日本」というものを、
「クリエイティブな日本」に変えたかった、と言われていた。
なかなか印象的な言葉を持つ方です。
★川口さんのリーダー論を聞いて思い出したのが、村木厚子さんのこと。
著書あきらめない 働くあなたに贈る真実のメッセージ
村木さんは厚生労働省4人目の女性局長として雇用均等・児童家庭局長などを歴任された方。
自分が知り合いの官僚に聞いた話だと、官僚は、部署にもよるが、夜10時に帰るのは早い方。午前様は当たり前。議会中は徹夜もある。課長になれるのは一部の人。課長になれないヒトは、民間に天下る。
そう考えると村木さんのように女性で2人の子育てをして、局長まで上り詰めるのはどういう方だろう、相当・・・な方なのだろうな、というその人物像への興味が、この本を買った動機だった。
村木さんは、2009年の郵便不正事件で逮捕・起訴され、164日間も勾留されてしまう。
これは、検察が、検察側の描いたストーリーに合わせるために証拠資料(フロッピーディスク)の日付を改ざんするという前代未聞の事件だった。
無実の人間の勾留164日間、そういう極限状況の中で屈しなかった、強い女性。しかし、これはあくまで自分のイメージであって、著書から見えてくる村木さんは、至って普通の女性に見える。見えるだけで実際会ってみるとものすごいパワフルな方かもしれないが、あくまで本から伝わってくる印象はそう。
村木さん自身は自分をこのように分析する。
「私は普通の人のロールモデルになりたい。平凡な自分だからこそ、なれるはず」だと。
だから、働き続けたい、仕事に♡な女性にこそ読んでもらいたい本だなと思います。
ところで、前置きが長くなりましたが、村木さんのリーダーシップは、以下の点に象徴されていると感じました。
村木さんの口癖は、
「うーん、どうしたい?」 「どうしよっかー」
だという。
飲み会でう部下から指摘されたらしい。
これも、川口さんと同じく、ある意味、命令はせず、議論に持ち込んでいるのかと。
部下の意見を吸い上げて、上司として評価・判断し、方針を決めていく。
部下は、「試されている」と感じるそうです。
しかし、意見を吸い上げてくれる、という環境づくりにもつながっていると思います。
また、村木さんは、「聞いてないよ~」という言葉を絶対に使わないようにしているそう。
これは「言ってもらえないヒト」である証拠だから。報告してもらえる関係を築けてないから、だそう。
「あー忙しい~」というのがある意味無能さを印象づけてしまうのと同じ感覚でしょうか。
★そういえば、昔、ミスった時、
全責任は私が負います。
謝るのは私の仕事です。
と言ってくれた上司を思い出した。
そういう器の大きなリーダーになりたいもんですね。
3.11の1ヶ月前ですね。もうすぐ1年か・・・
公式ウェブサイト
この映画は、はやぶさプロジェクトのドキュメンタリー的なものなのだと思いますが、個人的には、「リーダーシップとはなにか」という視点で見てみたいと思っています。
はやぶさのプロジェクトマネージャー川口淳一郎氏。
彼の実績。wikiより。
ISASにおいて「さきがけ」「すいせい」「ひてん」「GEOTAIL」「のぞみ」「はやぶさ」「IKAROS」などの科学衛星ミッションに携わり、「はやぶさ」ではプロジェクトマネージャーを務めていた。
「のぞみ」ミッションにおいて探査機の重量制限緩和の為に二重月スイングバイと地球パワースイングバイを併用した軌道を提案し、また、主推進器の逆止弁の故障によってパワースイングバイを行えなかった際の救出ミッションにおいて、芸術的ともいえる二重地球スイングバイを考案している。
また、「はやぶさ」ミッションにおいては電気推進の特性を生かした「EDVEGA」と呼ばれる航法を考案した。現在はソーラーセイルを用いた惑星探査に関する研究を行っており、「IKAROS」ミッションは川口研究室が中心となって実現した。IKAROSプロジェクトにおける立場は明確に示されなかったが、のちに「代表」という肩書きがテレビで紹介されている。
科学衛星ミッション以外にもロケット等の姿勢・誘導制御について研究を行っており、「M-3SIIロケット」「HIMES」「M-Vロケット」「SS-520ロケット」などに携わった。
川口さんは、テレビで少しリーダー論について触れていた。
私は、命令はしません。
議論をふっかけるようにしています。
議論の中では「やれ」とは言わずに、
「やれるんですか?」と問います。
すると、部下はしばらく考えて、
「できます」と応えますw
このやり方って、議論の中で、同意形成しながら前に進めるし、部下にも仕事に責任を持たせられると思う。
また、以下のようにも。
議論の最中、こういうのはどうかと提案します。
そして、「どう思う?」と意見を求めます。
しかし、「・・・・・」 なら(意見がでなければ)、
「これに替わる代案がないならこれでいくぞ」
と同意を求めます。
すると、
「はい!」
となります。
これがリーダシップだと思います。
議論の中で答えが見つからない場合、進行方向を指示する。
指示の際にも同意形成しながらすすめる。
こういうの強引なリーダーっていうでしょうか。
たぶんそうはならない。
むしろ理想的なリーダーではないでしょうか。
まあ、圧倒的なリーダーですね。
川口さんは、このプロジェクトで、
従来からの日本のイメージ、「プロダクションの国、日本」というものを、
「クリエイティブな日本」に変えたかった、と言われていた。
なかなか印象的な言葉を持つ方です。
★川口さんのリーダー論を聞いて思い出したのが、村木厚子さんのこと。
著書あきらめない 働くあなたに贈る真実のメッセージ
村木さんは厚生労働省4人目の女性局長として雇用均等・児童家庭局長などを歴任された方。
自分が知り合いの官僚に聞いた話だと、官僚は、部署にもよるが、夜10時に帰るのは早い方。午前様は当たり前。議会中は徹夜もある。課長になれるのは一部の人。課長になれないヒトは、民間に天下る。
そう考えると村木さんのように女性で2人の子育てをして、局長まで上り詰めるのはどういう方だろう、相当・・・な方なのだろうな、というその人物像への興味が、この本を買った動機だった。
村木さんは、2009年の郵便不正事件で逮捕・起訴され、164日間も勾留されてしまう。
これは、検察が、検察側の描いたストーリーに合わせるために証拠資料(フロッピーディスク)の日付を改ざんするという前代未聞の事件だった。
無実の人間の勾留164日間、そういう極限状況の中で屈しなかった、強い女性。しかし、これはあくまで自分のイメージであって、著書から見えてくる村木さんは、至って普通の女性に見える。見えるだけで実際会ってみるとものすごいパワフルな方かもしれないが、あくまで本から伝わってくる印象はそう。
村木さん自身は自分をこのように分析する。
「私は普通の人のロールモデルになりたい。平凡な自分だからこそ、なれるはず」だと。
だから、働き続けたい、仕事に♡な女性にこそ読んでもらいたい本だなと思います。
ところで、前置きが長くなりましたが、村木さんのリーダーシップは、以下の点に象徴されていると感じました。
村木さんの口癖は、
「うーん、どうしたい?」 「どうしよっかー」
だという。
飲み会でう部下から指摘されたらしい。
これも、川口さんと同じく、ある意味、命令はせず、議論に持ち込んでいるのかと。
部下の意見を吸い上げて、上司として評価・判断し、方針を決めていく。
部下は、「試されている」と感じるそうです。
しかし、意見を吸い上げてくれる、という環境づくりにもつながっていると思います。
また、村木さんは、「聞いてないよ~」という言葉を絶対に使わないようにしているそう。
これは「言ってもらえないヒト」である証拠だから。報告してもらえる関係を築けてないから、だそう。
「あー忙しい~」というのがある意味無能さを印象づけてしまうのと同じ感覚でしょうか。
★そういえば、昔、ミスった時、
全責任は私が負います。
謝るのは私の仕事です。
と言ってくれた上司を思い出した。
そういう器の大きなリーダーになりたいもんですね。
by y-yamatn
| 2012-02-05 16:19
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