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原子力災害と放射線被ばく 広報まつもとより

★広報まつもと12月号に菅谷市長の「原子力災害と放射線被ばく」~チェルノブイリ事故医療支援の経験を通じて~ が掲載されている。 コレ

 これは是非読みましょう。ええなあ、松本市民は!長野なんて線量測定結果がのってるだけだよ。

 このなかで衝撃だったのが、チェルノブイリでは30km圏内で20cmの表層土壌を削ったのに住めない、というところ。
 日本では5cmであり、不十分だというように受け取られるかもしれないが、これは土壌のコアを分析したところ、セシウムは表層5cmに大部分があったからであって、5cm以上けずるのにあまり意味はないはず。

 おそらく土壌をけずっても下がらないというのは、すべての地域をけずったわけではないだろうから、その他の地域からの線量が高い、ということだろう。

 福島においても問題視されているのは、森林からの線量である。人が住む場所を除染できたとしても、除染していない森林が近くにあれば、そこからの影響を受ける。3.11以降、放射性物質が大量に拡散した3月中旬から下旬にかけては、落葉広葉樹は展葉させていなかったから、土壌のリター層にべっちょりセシウムが落ちている。やっかいなことに常緑の針葉樹などは当然ながら葉についているため、木全体の線量が高い。
 つまり落葉広葉樹林はリター層を掻き出せば線量を下げることができる可能性があるが、針葉樹林はそういう訳にはいかない。なので森林の除染は一筋縄にはいかない。
 むしろオープンスペースの畑などは、土壌の除去による除染が、物理的にやりやすい区域といえる(除去して発生する大量の土壌の処理は別として)。

 そうすると、最終手段として被曝量を下げるために、セットバックを考慮する必要がでてくる。これはつまり、線量の高い森林から距離をおくという方法。立入禁止エリアを設定するようなものだろうから、かなり切ないことになる。
 そこまでして戻ることに意味はあるのだろうか。。。残念ながら飯舘や浪江の一部はそういう現実が待っているかもしれない。

 死の街発言があったけど、福島は土壌汚染でいえば、チェルノブイリより深刻なのだ、ということを国民は認識しておかねばならない。そういう意味で、この時期に再度警鐘を鳴らす意味でも、広報まつもとは素晴しいと思う。

 ただ、やっぱり給食の放射線量の測定がアロカのGM管の直当てでやっている写真になっている。せめて鉛遮蔽をするか、フードモニターを使って欲しい。。。市にメールでもするか?
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by y-yamatn | 2011-12-04 21:49 | 震災関連 | Comments(0)