For the RUSH's blog トレイルランナーの記録

女川にて

★石巻ボランティアでN藤さんにつれていってもらったのは、石巻市と女川の境界付近の万石浦付近だった。この内湾は西側が細い水路状になっていて、ここから津波が流入したらしいが、あと数十センチ水位が上昇したら水路から水があふれた、というところで難を逃れたようだ。
 つまりこの内湾が天然の調整池的な役割を果たした、ということかもしれない。

 北側には富士沼や長面浦などのような池?があり、人工湖でなければ津波堆積物があるのでは?と思う。すでに研究されているかな?ネットでさがすとやはり津波直後は海水が大量に流入していたようだ。

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 この内湾沿いは、地震や津波の被害はほとんど感じなかった。しかし、東に向って小さな峠を越えると様相は一変する。峠を越えて道を下って行くと道路沿いにどんどん家がなくなっていく。すでに震災から4ヶ月たっているから瓦礫はほとんど除去されているのだが、除去されたから、より「なくなっている」感が強調されている。

 すぐについた女川浜はよく言われるたとえだけれど、空襲を受けたようになっていた。
 なかでも目を引いたのは、コンクリートのビルがそのまま横倒しになっている姿だった。そもそも基礎はどうなっていたのか?という構造的な弱さの評価は私には分からないが、津波の威力を感じるには十分であった。
 自分は町立病院の駐車場から女川湾を遠望したのだけれど、当日は多くの人々がここで町が飲まれるのを見ていたのだろうかと感じていると、この駐車場のフェンスがすべて根元からちぎられていて無くなっていることに気づいた。つまり、この高台すら津波にさらされていたということか。
 それに気づいた瞬間、やはりとてつもない震災だったのだ、と改めて感じた。自分がもし石巻や女川にいたら、助かっただろうか? ここなら大丈夫だと、3階建てのビルに逃げて、どんどん上がってくる水位に怯え、やがて「ウソだ」と思いながら津波に飲まれてしまう自分を想像して身震いした。

ビルが横倒しになっている。。。
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横倒しになったビルの底
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 そして、ここ女川には原発がある。
 MarkIの1号炉とMark I改良型の2,3号炉。

 あと数メートル津波が高ければ(津波と標高の差分は0.8mだった!)、ここもおそらく総電源喪失していたと言われている。また、引き波時には、取水口がむき出しとなっていた可能性も指摘されている(取水が不可能になれば、冷却もできなくなる?)。
 もしそうなっていたら、石巻も大分様相が違っていただろう。

 震災時の詳細は以下のとおり(wikiより)。



女川原発について wikiより
<2011年 東北地方太平洋沖地震>
 2011年(平成23年)3月11日14時46分頃に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では、女川原発の震度計は震度6弱を観測した。地震計は最大加速度が1号機で540ガル(想定512ガル)、2号機で607ガル(想定532ガル)、3号機で573ガル(想定594ガル)を記録。1号機の外部電源が変圧器の故障の為使用不能となり、外部電源の復旧までの間、非常用ディーゼル発電機で11時間冷却を行った。2号機・3号機の外部電源が喪失することはなかった。

 また、最高9.1mとした設計上の想定を超える最大13メートルの津波に見舞われたが、敷地の海沿いに設けた斜面および海抜14.8mの場所に設置してあった為、地震で1メートルの地盤沈下があったものの、(海抜14.8m-1m=13.8m、津波13m 差分約0.8mにより)直接の津波到達は無く、海岸線に最も近い2号機の原子炉建屋の地下3階が約2.5メートル・約1500立方メートルまで浸水、また3号機の冷却系に海水が侵入するにとどまった。

 一方、最大波から15分後の引き波の際には、原子炉を冷却する海水を取り込む為の取水口が剥き出しになった可能性が指摘されている。原子炉建屋の地下が浸水した2号機は、発電機などを冷却する熱交換機が海水につかった為非常用発電機3台のうち2台が起動しないトラブルに見舞われたものの、別系統によって停止した。1号機ではボイラー用の重油タンクが倒壊したり、原子炉建屋などで20個所が水漏れするなどのトラブルに見舞われたが、1号機および3号機も自動停止した。その後、1号機のタービン建屋の地下1階で火災が発生したが、同日22時55分に鎮火が確認された。

 3月13日、女川原発敷地内で毎時21マイクロシーベルトの放射線が検出されたことが報じられた。女川原発の原子炉は地震後すべて自動停止し、冷温停止と呼ばれる安全な状態であったことから、原子力安全・保安院は、検出された放射線は福島第一原発の爆発で放出されたものとの見解を示した。

 なお、原子炉等規制法により女川原発敷地内には一般住民が許可なく入ることが出来ず、当然、一般住民の避難所に指定されている建物も無いが、震災発生後、広報施設の「女川原子力PRセンター」に被災者が自主的に避難してきたため、敷地内の体育館等を開放して最大約360名を収容し、食事等の提供がなされている。

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Commented by なかたけ at 2011-07-16 15:25 x
横倒しになっているようなビルは、地震の揺れか津波の衝撃で地盤が液状化をしていた可能性が指摘されています(で、津波でひっくり返った)。
Commented by y-yamatn at 2011-07-18 12:34
女川浜では液状化の痕跡はわかりませんでした。
一つのビルだけコケてたから、どちらかというと施工不良的な印象を持ちました。
by y-yamatn | 2011-07-16 09:44 | ボランティア | Comments(2)