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For the RUSH's blog トレイルランナーの記録

原発の常識

引用:池田信夫ブログ 原発の常識

★死亡率でいえば、自動車のほうが、飛行機よりかなり高いというのはよく知られている。けれど、自動車の方が1件当たりの死亡者数が少なく、たくさん死んでいる割に現場はあまり報道されないからか、あまり恐怖心を感じない。また、身近に感じられない。
 しかし、飛行機事故は大々的に報道され、多数の死亡者がでるケースが珍しくない。このため、飛行機は怖いもの、という印象が強くやきつけられる。しかし、死亡率のみから合理的に判断すれば、断然、飛行機が安全である、となる。

 同様の議論として、原発による死亡率の議論がある。
 例えば、

•死亡率でみると、石油火力や石炭火力は原子力より危険である:採掘だけではなく、燃焼によって大気中に出る汚染による被害も化石燃料のほうが大きい。
•環境汚染という点でも、化石燃料のほうがはるかに有害である:交通事故による死者を含めると、原発の数万倍の人的被害と大気汚染をもたらしている。
•原発から出る放射性物質は、発癌物質としてはマイナー:最悪の発癌物質は今世紀中に10億人が死亡すると推定されているタバコ。


引用 原発の常識より

 だから、、、大事故の結果だけからパニックになって、やみくもに原発は直ちに廃止すべき!というのは、合理的な判断ではないというのが池田さんの考え。
 自然エネルギーで原発、火力等をカバーするためには、時間と技術革新が必要である。また、コストが高いし、立地の問題もある。それまでのつなぎとして原発および火力が必要である、という冷静な議論に進んで欲しいと、自分も思う。

 省エネで原発分はカバーできる、という意見もある。これは無駄を省けば増税いらんという議論と重なる。理想はそうだが、、、自分は、世間は無駄の上に成り立っているというふうに思っているのですが。。。無駄無駄といえば、公共事業の大部分は無駄に感じる。しかし、その無駄にぶら下がっている人がたくさんいることも忘れてはならないと思う。

 一方、被災して家族を失った人が、「電気なんていらない、家族がいてくれるなら、
ローソクだけで十分だ。」といっていたのだが、経済活動の維持という大前提を無視すれば、まったくその通りだと思う。

 この議論は、個人の価値観によって大きく判断が別れる種類のものだと思う。
 厭なものは厭だ!という本能的な判断もありだと思う。極端なケースでは、何もいらんから原発もいらん、というのもありだ。
 しかし、総論として原発反対といいながら、大部分の人間が、電力を必要とし、経済活動の維持には電力の安定供給が欠かせないというのは、ニュースを見ていればわかることである。

 原発いる?いらん?については国民投票というのもありかもしれない。 
by y-yamatn | 2011-04-13 22:30 | Days