2014年 08月 31日
志賀高原エクストリームトライアングル2014 記録
★2014 8/30に開催された第1回志賀高原エクストリームトライアングルに参加してきました。
公式リザルト
リザルトは総合7位、40歳台優勝でした。あと1歩で総合入賞というのは先月の野沢もそうでしたが、昨年のおんたけスカイなど、たくさんくやしい思いをしております。ともあれ、今回のレースは予想タイムよりやや良く、大きな怪我をせず完走した、それだけで一定の達成感があったといっても良いほどのタフなレースでした。
男子40台。2位渡辺さん、3位大原さん。
優勝は小川さん。ひょっとしたら10時間切りがあるかもと思っていましたが、9時間半をきるとは恐れ入りました。ちょうど1時間離されてしまった。。。
準優勝は上田瑠偉選手。これからの若い選手。3~5位は第一空挺団。屈強な自衛隊の軍団が訓練の一貫で参加していたとのこと。完全にノーマークやったw
6位は源くん。伸び盛りの選手!
<記録>
2:00 起床(一望閣泊)
4:00 スタート
スタート ~ 切明 A1
スタート直前、宿のトイレに携帯を忘れたことに気付き、焦って取りに帰った。なんとかスタートに間に合った。
ヘッドランプでスタート。わりとゆっくりスタート。前に20-30人くらいいるような気がしたが、暗くてよく見えない。林道を進んで最初の分岐のところで前から誘導員の声が聞こえた。そう遠くないので、前にはそれほどいないようだ。何キロか林道というか元林道を走る。それからシングルトラックへ。前に5人くらいいて抜こうと思うがペースが速い。抜くどころかジワジワ離される。その後赤石にいくまでに2人抜いたが、前の選手のライトはそのうち見えなくなってしまった。
岩菅が遠くに見えてくる頃に夜が明けてきた。後ろから選手が一人来て抜かれた。速い!あっという間に離れていく。岩菅の登りで前に選手が見えるが、自分を見たのかスピードアップしてみえなくなった。これから切明まで見えず。しかし、切明への下りは滑り台と片斜面で苦しんだ。面白いくらい転ぶ。そのうち転ばないようにするから転ぶのだ!との考えで、果敢にもスタンディング・グリセードに挑戦してみたが、根曲がりに引っかかりダイブ! これは一般の登山者は来れないだろうなあ。。。
切明の下りで一人パス。う~なんか自衛隊っぽい。ひょっとして前にいる人たちも声掛け合ってたから自衛隊がいっぱい参加しているのか?
切明 ~ 野反湖 A2
エイドにつくと先行者1名いた。自分は8位らしい。ハイドレに補給せず、食料とコーラを食べて出発。いきなりのロードがつらい。とぼとぼ走っていると抜いた人に抜き返される。速い。たぶんロードランナーだろう。
ここからは渋沢ダムまで水平歩道区間。走れるのだが、スピードでず。そのうちロードの速いランナーに追いつかれるだろうなあと思っていたら、渋沢ダムを過ぎて西大倉山への登り出しで2人のランナーに捕まる。一人は第一空挺団の加藤さん。もう一人は源くん。加藤さんにはすぐに抜かれたが、源くんには一旦抜かれたが抜き返した。このまま抜かれていくと思っていたが、自分が踏ん張って抜いたというより、彼が後退していったように見えた。水平歩道で飛ばし過ぎたのかな?と思いつつ、野反湖へ向かう。途中、林道で抜き返された自衛隊っぽい人を抜く。少し、ハンガーノック気味に見えた。
途中水が切れたので、野反湖までは沢水を飲んでつないだ。またもや根曲がりの片斜面が続く。左足首の具合が悪いので、これ以上痛めないようにスピード出せず。
最後の何とか峠の手前で前からさわやかなお兄様が、と思ったら山田琢也さんだった。A2まであと2kmということで激励していただいた。この時点で7位と聞く。
野反湖 A2 ~ ゴール
エイドで1.5L補給しタブレットを入れた。この他、バナナオレンジまんじゅうを頂きスタート。エイドでは誰にもあわなかった。しかし、すぐ後に源くんがいて、◯井さんもすぐ後にいると源くんから聞いたので、落ち着かない。
ここからは三壁山と大高山さえクリアすれば赤石に着くだろうと安易に考えていた。しかし、どんどん体が動かなくなっていく。いつもの胃のムカムカも出始める。体が動かなくなってくるのでジェルをつめ込むが吐きそうになる。UTMFと同じ症状だ・・・
大高山を越えてからがやたら長く感じた。試走の時はそんなでもなかったが・・・
どこだったか、大高山前後で菊島さんがこちらに向かって歩いている。どうしたんですかと聞くと足を痛めたのでリタイヤとのこと。この時点で自分は6位になる。ひょっとして総合入賞は6位までだっけ?と思い始める。
この辺は標高も高いので、大して動いてないのに息が上がる。
よろよろと進んでやっと赤石山へ。
ここからは後ろを気にしつつ、惰性でゴールへ向かう。体は動かないがゆっくりゆっくり走れるところは走る。しかし薄登りは走れなくなっていた。
この辺り、行きに通った道なので何百人が一斉に通っていて、どろどろ加減が半端なく、泥に足を取られて倒れて、泥の中に四つん這いになった時、思わず一人で、「田植えか!」と突っ込んだほどであった。
鉢山をようやく越えると、後ろを気にしつつも、もう大丈夫だろう、と思う。あと1kmの看板をパスして、ちらっと後ろを見ると10mくらい後ろに源くんがいるではないか!
「うわー」と叫んで逃げるが、まるでライオンと子鹿だった。あっという間に抜かれ、抵抗することができなかった。西大倉山からこれまで一人旅だったから完全に油断していた。。。結局そのままゴール。
総合入賞できなかったのは残念だったけれど、この夢のコースを怪我なく完走できたという達成感がまさった。ゴール後は内臓疲労もひどくて、A2以降食べた物を全部吐いて苦しかったけれど、来年は10時間を切りたいと思うのでありました。
このコースは、以前から地図をみながら、行きたいなと思っておりました。しかし、ヤブがひどいということで地図を眺めているだけでした。しかしまさかレースとして実現するとは!
ここは国立公園内ですし、一部は国有林内も通過します。長野県だけでなく群馬県も通りますし、役所相手の協議だけで大変だったと思います。レース後の確認調査、報告などこれからも大変かと思います。草刈はもちろんのこと、本当に大塚さん、山田さんの情熱には頭が下がります。感謝しております!また、来年もお願いします!
今後はこのコースを多くのトレイルランナーあるいは登山者が訪れることによって安定した登山道となってくれればいいなあ、と思います。
前日の夕焼け。
女子総合。
ザック:TNF マーチンウイング
ハイドレ1.5L ジェル8個、ゼリー2つ、タブレット5個