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For the RUSH's blog トレイルランナーの記録

黒部周遊トレイルラン

★昨年度も扇沢を基点としたトレイルランをやったが(コレ)、今回はこれより長く、ビバークを入れたものを計画した。

1日目 扇沢~針の木谷~読売新道~雲の平~薬師沢小屋~(ビバーク地点)
2日目 (ビバーク地点) ~薬師岳~五色が原~黒部ダム~扇沢

距離約70km 累積標高6000m

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<8/22>
5:50 扇沢発
6:20 大沢小屋
7:30 針の木峠
9:40 平の渡
10:35 奥黒部ヒュッテ
13:10 赤牛岳
14:50 水晶岳
15:15 水晶小屋(カップヌードル)
※道に迷う
17:00 雲の平小屋(カレー)
18:40 薬師沢小屋
19:30頃? 薬師沢小屋と太郎平小屋間の登山道脇でビバーク(単なるごろ寝)

※雲の平のキャンプ場に行きたかったのだが、昔は直接いけた道がクローズされており、新しい道になっていることをしらず・・・新しい道は相当遠回りだ!


<初日>
 扇沢までヲカダを積んでインプを走らせる。夜明けとともに走り出したかったが、出発は遅くなってしまった。昨晩は準備するだけで疲れてしまった。でも、モチを失うことなくこうして扇沢まで来た自分をほめてやりたい!

 扇沢から歩き始める。盆が過ぎて最初の週末だから人は少ないものと思っていたら、結構多い。走りたくても走れない状態が続く。トレイルに入ってしばらくすると、前方にトレイルランナー3名発見。やがて追いつくと、なんとトレマンの須坂軍団だった。日帰りで針の木から爺が岳まで行くという。偶然出会うとは少々びっくりした!
 少しお話して分かれる。

 針の木雪渓は道が若干荒れていて、良くわからないところがチトあったが、かまわず上へ上へ。1時間半でコルにでた。

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 そこから針の木谷へ。昨年整備が入ったようで、去年行った8月上旬の黒部周遊のときより道がわかりやすくなっていた。ただ、前日の大雨で増水しており、去年は靴を濡らさずに抜けれたのが信じられないくらいに腿までぬらす渡渉を繰り返した。

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 途中、船窪からおりてきたという女性が針の木に登りたいが道がわからん!という。道を教えたが、無事たどり着けただろうか・・・

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 やがて黒部ダムについて、船着場を過ぎて奥黒部へ向かう。結構走れた。奥黒部ヒュッテで水を汲んでいると小屋のオヤジさん(ずっと苦しそうな咳をしていた)が、こんな時間から登り始めることを心配して、いろいろ聞いてくる。普通は水晶小屋まで11時間かかるという(ええ~!!)。テントも食料も十分持っているので大丈夫だといってさっさと通り過ぎた。

 読売新道はやっぱ、半端なく長かった。わかってはいたが、結構つらかった。下りをお勧めします・・・

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 赤牛岳から水晶に行く手前に温泉沢に下る道があり、高天が原が見えて吸い込まれそうになる。しかし、我慢する。でもいつかまったりしたい場所だ。昔は高天が原っていうと3泊ぐらいを考えたものだが、今なら1泊で十分な距離感だ。

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 7月末にきた水晶岳についた。展望がすばらしい。しばし、ぼーっとする。山頂にいた人に写真を撮ってもらう。いい天気だ!シアワセ。

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 それから小屋に着いて、前回と同様、カップヌードルを注文する。小屋の女性が、7月にも通過されましたね!と声をかけてくれる。ええ、またきちゃいました!

 水晶岳で水とポカリとなぜか柿の種をかったらトータルで2500円になってビビッてしまった。少し放心しながら雲の平方面に出発すると、眼前にすばらしいトレイルが続いているではないか!感動!

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 ここから結構走る。走らないともったいないなどと感じながら・・・しかし、時間はもう3時を過ぎていたので、鷲羽との分岐についてから悩む。しかし、鷲羽は次回の宿題にとっておくことにした。

 このころは雲の平キャンプ場に明るいうちについてツェルトを張り、ビールを飲みたかったのだが、テン場までの通路がクローズされていて、遠回りして小屋に誘導されてしまった。小屋の受付で食事をできないかと聞いたら、すでに17時ごろでできない雰囲気だったが、厨房からお姉さんがカレーならできますよ、といってカレーを出してくれた。外で食べる。レトルトではなくとてもおいしかった。カレーを作ってくれたお姉さんが天使に見えた・・・

 飯を食ったら元気が出て、まだ前に進むことにする。ヘッドランプを装着。木道をゆっくり歩く。
 夕暮れの木道を進むが、さすがに誰にも会わない。こういうのも気分がいい。

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 やがて薬師沢小屋を通過。そろそろ暗くなってきた。
 さて今日はどこで寝るか・・・と考えながら進む。昔、R&Bで縦走したときに泊まった沢沿いに張るか、と思うがすでにまっくらで気味が悪いので惰性で進む。
 このまま寝ずに歩いていって、眠くなったときにごろ寝するか、などと思っていたが、7時半?ごろに登山道沿いに平らなところがあったのでそこにツェルトを張ってシュラフカバーで寝た。マットなしだったので痛いし、寒かった・・・



<8/23>
3:30 起床 出発
4:50 太郎平小屋
6:00 薬師岳小屋
6:30 薬師岳
7:30 間山
8:00 スゴ乗越小屋(カレー)
10:10 越中沢岳
11:10 鳶山
11:30 五色ヶ原山荘(うどん)
13:05 平ら小屋
15:00 ロッジくろよん
15:15 黒部ダム

 あまり眠れなかったし、寒かったので夜中に起きだして歩こうかと思ったが、がんばって3時過ぎまで寝る。おきて撤収し、すぐに歩き始める。
 太郎山についたころ、ようやく明るくなり始めた。ヘッドランプをはずし、薬師に向かう。

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 薬師手前は風が強くて寒かった。
 薬師は100名山!やった!これで35座くらいかな?

 ここから北に向かう人は少なかった。しばらく下りに見えたので、なるべく走る。

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間山手前。すばらしいトレイル!

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スゴ乗越小屋でレトルトカレーとなっちゃんを補給し、写メを送ってから出発。
いよいよフィナーレに近づく。スゴノ頭や越中沢岳の登りは疲れた足には結構きびしかった。越中沢岳で大町からの団体さんにあったので写真を撮ってもらった。

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越中沢岳からは五色が原はすぐそこに感じる。
木道を走って五色へ。五色の小屋で、生ぬるいうどんを食べた。

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五色から平の小屋に向かって下降する。平の小屋で缶コーヒーとネクターを補給。ネクターって170キロカロリーくらいあるって知ってた?

ここからは走れば1時間半くらいでダムに着くと思っていたら(コースタイム3時間半)、なかなか着かず、結構走っているつもりだったが2時間くらいかかってしまった。途中、ヲカダに迎えに来てもらうよう電話した。

 ダムからはトロリーバスで扇沢へ。ヲカダがピッタンコ迎えに来てくれた。

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 2日間ともすばらしい天気で、予定通りの行程を進めておおむね満足だったが、身体に少しダメージを残してしまった。来週のおんたけのレースのことを考えると失敗した気もするが、行きたかったところなので、しょうがない。とても充実した週末でした。




<装備>
ザック: Aarn marathon magic20
シューズ: Montrail WildWood
ツェルト: montbell U.L.

ビバークはツェルトにシュラフカバー、ビニールのロープを使って張った。ポール、マットなし。
食料は補給食と山小屋食事、その他、アルファ米(水で戻した)
by y-yamatn | 2009-08-23 21:11 | トレイルラン